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ゴミ屋敷への突撃ー中編ー壁を越えさせてくれた教祖の言葉

人だすけに歩いていてゴミが山のように積もり重なったお宅を見つけたのですが、何度声をかけても反応がなかったので、安否確認のために入ってみることにしました。

ところが、いざ戸に手をかけてみると、恐怖が湧いてきて…。

こんな時、親神様・教祖だったら、なんて言ってくれるのでしょうか?

本日はここらへんのことから書いていきます。

 

ゴミが山のように積もったお宅の戸に手をかけるまでの詳細のリンクを貼っておきます↓

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教祖が伝えてくれたこと

私たちは我が身がたすかりたいと願っています。

病気になれば、自分の体の健康が戻ってきてほしいと願い、

悲しい事情が起きれば、自分の問題が解決してほしいと願います。

私もゴミが山のように積もったお宅の戸に手をかけた時、「社会からバッシングを受けたくない、身の危険を避けていたい。」と思っていました。

 

神様は、我が身のたすかりを願う私たちに、何を伝えてくれているのでしょうか?

稿本天理教教祖伝逸話篇「167 人救けたら」で、伝えてくださっていることを書いていきます。

逸話篇「167 人救けたら」

明治18年9月1日、加見兵四郎という方の13才の長女の「きみ」さんが、突然、両目がほとんど見えなくなってしまい、同年10月7日から、兵四郎さんも目が見えなくなってしまいました。

そこで、妻である「つね」に申し付けておぢばへ代参してもらい、親神様の社となった教祖に言葉をもらいました。

教祖「この目はな、難しい目ではあらせん。神様は一寸指で抑えているのやで。そのなあ、抑えているというのは、ためし手引きにかかりているのや程に。」

そして、人づてで話を聞いても人を介するたびに話が狂っていくから本人が来る方がよい、と仰って、兵四郎さん本人が教祖のいらっしゃるお屋敷へ来るように促しました。

話をきいた兵四郎さんは、「成る程、その通りや。」と、四里(約16km)という距離を、片手には杖、片手は妻に引いてもらって、お屋敷へ帰ってきたそうです。

教祖は、先ず、「さあ/\」と仰せになって、それから約二時間にわたって、この世の元初まりのお話をお聞かせくだされました。その時の教祖のお声の大きさは、あたりの建具がピリピリと震動した程であったそうです。

そのお言葉がすむや否や、ハッと思うと、目はいつともなく、何となしに鮮やかとなり、帰宅してみると、長女きみさんの目も鮮やかにご守護頂いていました。

しかし、その後、兵四郎さんの目は、毎朝八時頃までというものは、ボーッとして遠目は少しもきかず、どう思案しても御利やくない故に、翌明治19年正月に、またおぢばへ帰って、お伺い願うと、教祖がお言葉をくださいました。

教祖「それはなあ、手引きがすんで、ためしがすまんのやで。ためしというは、人救けたら我が身たすかる、という。我が身思うてはならん。どうでも、人を救けたい、という一心に取り直すなら、身上は鮮やかやで。

このお諭しを受けて、兵四郎さんはその後、熱心におたすけに奔走するうちに、自分の病も、すっきりお救けいただいたそうです。

手引きためし

私たちの人生には、悲しい事情であったり、苦しい病が起こってきてしまいます。

この大変な出来事のとらえ方を、この「167 人救けたら」の逸話によって、親神様の社となった教祖は手引きためしを絡めて教えてくださいました。

手引き

私たちは何千回以上もの生まれかわりを通して、悪い心遣いによって悪い種を魂にたくさん積んでいます。一気に悪い種が返ってきてしまうと大変なことになってしまうので、親神様は悪いことが一気に起きてしまわないように止めてくれています。

しかし、これを放っておくと、崖から落ちてしまうくらい悲しい絶望的なことが起きてしまうので、私たちの成人を促すために、魂に積んだ種を少しずつ返してくださります。これが目の前に悲しい事情や苦しい病が起きてくるわけです。

そうして、悲しい事情や苦しい病からたすかりたいと、親神様・教祖のもとをたずねてもらい、

  • 「親神様・教祖は子供である人間が可愛くて仕方がない」という元のいんねんを味わってもらう
  • 人類一れつみな兄弟姉妹であることを知り、人をたすけることが自分の魂をたすけ、我が身がたすかっていくことになると知ってもらう

という過程を踏んでもらおうと、神様は思召されているのです。

魂に積んだ悪い種を現して、親神様・教祖のおわす「おぢば」に足を運んでもらい本当のたすかりの道を知ってもらうために起きて来る悲しい事情や苦しい病、これが手引きです。

ためし

逸話にあった兵四郎さんも、おぢばに足を運んで教祖にお話を頂いてご守護頂けましたが、国に帰るとまた病がぶり返してしまいました。

これを教祖は「手引きがすんで、ためしがすまんのやで。」と諭してくださいました。

親神様・教祖は、悲しい事情や苦しい病がたすかることが本当のたすかりではなく、魂に積んだ悪い種を自覚し、人をたすけることで悪い種を切り良い種まきをしていけるようになることが、本当のたすかりだと伝えてくれたのです。

我が身思うてはならん。どうでも、人を救けたい、という一心に取り直す

ということを求めているのです。

 

自分の病が治ってほしい、自分の抱えた悲しい事情が解決してほしい、と「自分のたすかり」だけを願うのではなく

人をたすけることが我が魂に積んだ悪い種を切る事になり、我が身がたすかることになると分かってほしい、

人をたすける心を定めてほしい

と思っているのです。

 

しかし人間というものは目の前の問題が解決すると、「もう大丈夫」と思い、人をたすける心を定めることができなくなってしまうものですよね。だって、人だすけって大変ですから…。

だからこそ、魂に積んだ悪い種がぶり返す形で、悲しい事情や苦しい病をまた見せてくださいます。

 

さぁ、心を入れ替えるんだ…!

己のたすかりだけを願うあり方から、人をたすける方向へと、心を入れ替えるんだ…!

そうして心を入れ替えて、本当に人をたすける道を歩んだら、魂の成人と共に必ずご守護が現れてくるぞ…!

と。

 

こうして、「人をたすける心を定めることができるかい?」と成人を促す形で見せてくれる悲しい事情や苦しい病が、ためしです。

いざ、戸を開ける!

話をゴミが山のように積もったお宅に戻しましょう。

 

ベニヤ板が立てかけられただけの戸に手を添えながら

怖い…開けるの怖い…社会からバッシング受けたりするのが怖い…中に暴力的な方がいたら怖い…

あぁコワイ…コワイヨ…

そこでふと、この「我が身思うてはならん。どうでも、人を救けたい、という一心に取り直す」という教祖のお言葉を思い出しました。

おたすけの場面では「ためし」がやってくる

あぁ、私は、目の前の状況が自分にとって都合が悪くならないことばかりを願ってしまっていたな…。

社会からバッシングを受けてしまったらどうしようとか

中に暴力的な人がいたらどうしようとか…。

 

おたすけの場面では、「ためし」が出て来るものなのでしょう。

君は本当に人のたすかりに向かってやっていけるかい?

人の人生に深く関わるんだよ?覚悟ができているかい?

大変なことを起こすから、さぁ乗り越えてみなよ。人をたすける心を定めてみなよ。

と、神様が困難を現わしてくれるのでしょう。

 

歩いていてゴミ屋敷と出くわしたけれど、これは「ためし」じゃ!!

こうして私の目の前にゴミ屋敷が現れて、こうして大変な思いをしているということは、ゴミ屋敷のお方と関わるだけのいんねんが、私の魂にあるということじゃ!!

人をたすける心を私に定めるための神様が起こしてくれた「ためし」じゃ!!

我が身思うてはならん。どうでも、人を救けたい、という一心に取り直す………!!!!

ビビってる場合ちゃうねんや!!

「どうても、人を救けたい」という気持ちで乗り越えていくんじゃ!!

と、エイヤっ!!とベニヤ板の戸を右にどかして玄関に足を踏み入れました。

 

ありがたいね、親神様・教祖、今までの私だったら入れなかっただろうに、人をたすけるために、入れてしまったよ。

 

てめぇ、なにもんだ!!!!

「こんにちは!天理教の人だすけで歩いております坂口です!!何か困ったことはありませんか!!」

と大声で叫びます。

室内も物が散乱しており、ゴミとして捨てるほかなさそうな物が山のように積もっていました。

 

 

 

 

………………………シーン、反応なし………。

ザーザー…ベチャクチャ…ベチャクチャ…ザーザー…ベチャクチャ…

いつものラジオの音しか聞こえてこない…。

 

 

 

 

「こんにちは!安否確認のために、失礼ながら、上がらせてもらいます!!ごめんなさい!!」

と叫びながら、一歩一歩入っていきました。

叫べども叫べども、反応なし…。

ラジオの音がするのに、なぜ反応がないのか…?

 

 

そうして歩いていくと、あるお部屋にたどり着きました。

暗い部屋の中に、白熱灯と思しき光がついています。

 

え?

いる…!

 

 

 

 

 

 

人がいる…!!

 

 

 

 

 

白熱灯の下に机があり、70代くらいの男性が一心不乱にラジオを聞いてらっしゃいます。

一心不乱にラジオを聞いてらっしゃるから、私の声が聞こえなかったようです。

 

 

 

 

ゴミに溢れた暗い部屋の中に白熱灯一つをつけ、一心不乱にラジオを聞く男性、勝手に入ってるにはこっちなのに、異様な雰囲気に恐怖を感じてしまいます。

話しかけなければ…。

あぁでも、私は彼からすれば勝手に上がり込んでいる不審者なわけだから、恐怖感を与えてしまったら申し訳ないし…。

なんと声をおかけしようか…。

 

 

 

30秒ほど悩みましたが、話しかけるしかないので、とにかく話しかけました。

「こんにちは。何度も外から話しかけたのですが、反応がなく、何か問題を抱えてらっしゃったら大変だと思い、安否確認にお邪魔しました。玄関からも何度も声をかけたのですが、反応がなかったので、大変失礼なことを承知で上がらせてもらいました。失礼なことをして、ごめんなさい。」

すると男性が

 

 

 

 

 

 

 

なんだ、てめぇは!!どこのもんだ!!!!

と凄まじい剣幕で怒鳴りちらしました。

 

そりゃそうだよ、彼からしたら、会ったことがない人が勝手に上がり込んできたのだから…。

しかし、この後、ふしぎなことが起こってきて…

 

長くなってきたので、続きはまた今度にしますね。

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