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大病の方から「神様がいるなんて何で信じられるの?」と問われた日

人だすけに歩いていると

神様がいるなんて何で信じられるの?

と問うていただくことがあります、大体において侮蔑まじりの質問の仕方で。

実はこの質問、私のような神様に仕える人にとっては、割と本質を突いてくださるようなもので…。答えられなければ、信じてもいない宗教家がどうやって人だすけすんねんって話になっちゃうのにも関わらず、相当に自信がなければ答えられないんですね。だからこそチクっと痛いのかもしれない。笑

本日は盛りだくさんのことが起こり、「何で神様がいるなんて信じられるの?」とも問うていただきました。天理教の教祖が伝えてくれたことも絡めて、書いていきますね。

大病をわずらった方

「おう、お前、なんだよ。」

出会い頭に強気で言われてしまいました。

いつも通り、「天理教の坂口です。何か困ったことはないですか?」と言いながら戸別訪問に歩いていると、スキンヘッドで強面の男性が出てきて、初対面では怪しく思っても当然な私に色々と問うてきます。

 

立ちながら私の事を質問ぜめにしてくるその男性、よくよく見ると脚がプルプルと震えています。

のらりくらりと会話をしていると、持っている病気に関して自ら教えてくださいました。

「俺はな、手術してな、心臓の動脈にな、金属の管をいれてんだよ。」

「その時の検査でな、別の病も分かってな、もうどうしようもないくらいの状況なんだよ。」

と詳しくは書けないですが、大病をわずらってらっしゃることを教えてくださいました。

 

「何?お前?宗教関係者?」

「ハッ、ダメだね。宗教なんて。色々やったけど何にもよくならねぇどころか、悪化しちまった。」

と鬱憤をはらすように私に質問ぜめをしてくださいます。

 

「祈ったところで治るのか?」

「ていうか、あんたさ、神様がいるなんて何で信じてんだよ?」

と、今まで負ってらっしゃった苦しみをはらすように、私の目を見すえながら問うてくださいました。

 

大病をわずらって、かつ、いままで宗教のことで苦しんできてらっしゃった方ですから、なおのこと、その場を取り繕うだけの上辺だけの言葉は出せません…。

神様がいるなんて何で信じてんだよ?

歩き続ける前の私だったら、何と答えただろうか。

え、え~と…………………………………………………………………………………。いるには、いるんですよ………………………………………………………………。いるんですが………………………………………………………………。

 

 

 

 

 

こういう嘘や偽りの言えない場面でこそ、「いかに親神様・教祖の御実在を信じられているか」が問われるのだと痛感しています。

ええ、歩き続けて、もう痛いほどに問われてきました…。

 

 

 

 

 

神様がいるなんて何で信じてんだよ?

あぁ、なんて答えたら良いのだろう…。

そういえば、そうだ、今から数時間前に、ふしぎなことが起きてきたじゃないか…!

 

本当にふしぎなことに、この大病をわずらった彼に出会う数時間前に、別の男性に出会い、神様の御守護を見せてもらえていたのです。まるで、この大病をわずらった方への返答の準備を、神様がくれたように。

「腰が、あたたかいです…。」

あるお宅のインターホンを押すと、男性が出て来てくださいました。

一言二言おはなしして下さいましたが、なんとなく、何かを抱えていらっしゃるような感じ…。

しかし、何かを抱えていると分かっても、「あなた、何かを抱えていますね?」とダイレクトな質問はできないことがほとんどです。質問をしても答えてくれないばかりか、急に心の距離を詰めることになり信頼を失ってしまうことも多いので、私は急にダイレクトな質問はしないようにしています。

しかもこの男性、明らかに私に向かって怪しい者を見る目を向けてくださいます。笑

そりゃそうですよね、急に知らない宗教家が訪ねてくるのですから…。

 

坂口「最近、寒かったり暑かったり大変ですね~。ご主人も大変な事とかないですか?」

男性「大変なことはありますけれど…。でも友達がいるから大丈夫です。」

と大丈夫アピールをして私を帰そうとしてくださいます。

 

あ~こりゃ、会話だけじゃおたすけ出来ないな…。こんな時はもう親神様・教祖に働いていただくしかねぇや!病の平癒の祈願「おさづけ」をなんとかさせてもらおう!

 

坂口「そりゃ、色々ありますわいね~。色々起きてしまうもんですよね。体は大丈夫ですか?」

男性「ぜんぜん大丈夫です…。」

坂口「そりゃ結構ですねー!健康が一番ですよね!」

男性「えぇ、はい…。」

坂口「でも一番ままならないのが健康ですんでね!何も意識しないのに心臓が動き息ができて、これは当たり前ではなくて神様の御守護ありきのことですから!これからご主人が健康で、なお幸せになれますように、おさづけという尊いお祈りがありますんでね、私の修業に、させてくださいよ!」

その男性、面倒くさそうに「まぁ、良いですよ…。」と言ってくださいました。

なんとか聞き出して、腰がちょっと痛いことを教えてくれました。「そしたら腰を私に向けてもらってよいですか!」と、向かい合わせだった体を反転してもらいました。

やっと、おさづけ…!

ここまで来るのが、毎回毎回、大変なんだ…。初めて会った相手に、1回させてもらうだけでも、奇跡なんだ…。

だからこそ、心を込めて、一生懸命おさづけを取り次ぎます。

腰の痛みが取れますように、その痛みが取れることで親神様・教祖の御実在をこの男性が味わうことができ、魂のたすかりが始まっていきますように…。

 

 

一心不乱におさづけを取り次ぐと、彼は言ってくれました。

「なんだか腰が、あたたかいです…。」

心に感じるものがあったのか、詳しくは書けないですが、彼は抱えていたものを私にポツリポツリと話してくれるようになりました。

 

私の力ではどうしようも無かったところに、彼の痛む腰に親神様・教祖がご守護をくださってあたためてくれ、そして親神様・教祖の御実在を味わった彼が、悩みを教えてくれるようになったのです。

おさづけで神様に働いていただかなければ、この状況にはなりませんでした。

こういう場面に出くわすと

あ~神様が働いてくれた!

と心の底から感じることができます。

 

この神様の御実在に関して、教祖が伝えて下さったことがあります。

ねがふこゝろの誠から、見えるりやくが神の姿やで

神様っているんだろうか?

と疑いの心といいますか、疑問をもつようなことが、誰しもあると思うんですね。心は自由ですから、それが自然であり、疑問をもって考えていくことが心の成人に対しては大切なことなのだと思います。

 

この質問に天理教の教祖が答えてくれたことが記録として残っています。

或時(ある時)、辻先生など、教祖様の御前に伺ひて、「天理王命の姿は有るや、と尋ねられますが、如何答へてよろしうございませうか」と御伺ひ申上げしに、

「在るといへばある、ないといへばない。ねがふこゝろの誠から、見えるりやくが神の姿やで」

と御聞かせ被下、げにもと、人々感じ入りて、よろこび合へりと。

(改訂正文遺韻 p.266)

 

ねがふこゝろの誠から、見えるりやくが神の姿やで

冒頭の大病の男性に問われた時に、この言葉を思い出しました。そして、腰におさづけをさせてくれて、悩みを話してくれた男性のことも。

話を冒頭の大病の男性に戻しましょう。

「神様がいるなんて何で信じてんだよ?」への精一杯の答え

「神様がいるなんて何で信じてんだよ?」

彼からのこの質問に、私はこう言いました。

「それがねぇ、一生懸命やっているとねぇ、人の力じゃ無理だったことがすっと解決したりするんですわ。本当に目の前で、たくさんのふしぎなご守護を見せてもらえたんです。この目にふしぎを映してくれたから、神様が本当にいてくれると、心の底から思うようになりました。」

怒りにも似た表情をしながら見つめてくる彼の目から、私の目をそらさないで申し上げることができました。

 

男性「……………うるせぇな…。」

男性「じゃあ治るっていうのかよ!?」

坂口「それがねぇ、ふしぎなことが起きたりするんですね…。天の理に心を添わせて、そうして心の掃除をして、願う心の誠に、ふしぎなご守護が見えてくるんです。」

こんな感じで何回も、何回も、何回も、問答をしてくださいました。

 

すると根負けしたのか男性が

「あ~はいはい、分かりました。どうにでもしてください。」と投げやりな返答。

そしたら、一生懸命にお祈りいたします!!と言って、やっと、おさづけをさせてもらえました。

 

歩く日々を送る前なら、簡単に断られていた様な方。

歩く日々を送り心に確信を育てているからこそ、できたおさづけだと改めて思います。

 

 

ねがふこゝろの誠から、見えるりやくが神の姿やで

と信じて、一生懸命に通り、そして「腰があたたかくなりました…。」と言ってもらえるようなふしぎを数多く神様が見せてくれて、願う心の誠には本当にご守護が現れてくると信じさせてくれて…。

こういう日々を過ごして心に種まきをさせてもらっているからこそ、今回の大病の男性へおさづけをさせてもらえるようになるのだと、改めて感じました。

電話がかかってくる

凄まじく苦労して、やっとおさづけが出来た…!!

そうして1日の終わりの時間になったので単独布教の拠点の住まいまで帰り、夜になってほっとしていたのもつかの間、電話がかかってきました。

もしや、大病の方からかもしれない!

と思い電話にでると、

「もしもし、昼に来てもらった者だけど…。」

あ、大病をもった彼だ!!何かご守護が見えたのか!?と期待したのもつかの間

 

 

 

 

 

 

「お前、闇の組織にでも頼まれて俺のところへ来たんだろ!?」

と罵倒が始まりました…泣

カーン、第2ラウンド開始(笑

 

なんとかなだめてお話しているうちに、笑って話をしてくれるようになり、娘さんのことまで教えてくださいました。笑

なんとか治まったから良かったけれど、あぁやっぱ、そんな楽にはいかないね笑

ともかく、

ねがふこゝろの誠から、見えるりやくが神の姿やで

を見せてもらえたような、そんな尊い日でございました。

また踏ん張って、願う心の誠に利益を見せてもらい、心を育てていきたいと思います!

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