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ゴミ屋敷への突撃ー前編ー心臓バクバクで戸に手をかけて

人だすけに歩いていると色々と起きてきますね。

先日、

ゴミが山のようにたまった屋敷に突撃

しました。

そして不思議な出会いを頂けたので、本日からこの件に関して書いていきます。

長くなりそうなので、何編かに分けますね。

諸注意

デリケートな話になってくるので諸注意を掲載いたします。

天理教教会本部が推奨していることではなく、私個人でやったこと

明らかに何かの問題を抱えているのに全く意思の疎通がとれないお宅があり、安否確認のために入っていきましたが、天理教教会本部が推奨しているがゆえにやったことでは決してありません。現場にいた私個人の判断で安否確認のために必要だと思い、したことです。

意思の疎通のとれないお宅に入っていくことを推奨する意図はありません

明らかに問題を抱えているお宅に安否確認のために入っていきましたが、

  • 場合によってはお宅の方に非常に大きな恐怖感を与えてしまう
  • 中にどのような方がいてどのような危険が自分におよぶかわからない

ので、決して勧められるような行いではありません。

人にお宅に入っていくことを勧める意図は決してございません。

 

では、起こってきたことを書いていきます。

歩いていると

一生懸命に歩いていると、明らかに普通とは違うお宅を見つけました。

庭一面を覆いつくすような物品の数々が山の様に積もり重なり、今にも崩れてきそうです。

窓から見える障子はビロンビロンに破れており、中は灯りがついてはおらず外から見たら真っ暗でした。

スーパーに置いてあるようなカートは横倒しになり、隙間からは名前が分からない花が咲いています。

玄関の引き戸の片側は無くなっており、無造作にベニヤ板が立てかけられていました。

 

「こりゃあ、人が住んで居ないのかな?それとも、何か問題を抱えてらっしゃる方が住んでいるのかな?」

と思い、玄関のベニヤ板の側まで近寄り、耳を澄ましてみました。

 

ザーザー…ベチャクチャ…ベチャクチャ…ザーザー…ベチャクチャ…

ノイズの中に軽快なお喋り、これあれだ、ラジオの音だ。

人は住んでらっしゃるのだな。

 

お宅が異様な雰囲気をかもしだしてらっしゃるということは、何か問題を抱えている方がいる可能性がとても高いのです。

そこで玄関の外から声をかけてみました。

「こんにちは!天理教の坂口です!人たすけたら我が身がたすかる修業で歩いておる者です!何か問題を抱えてらっしゃいませんか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

………シーン、反応なし…。

 

15分ほど続けましたが、同じように反応はありませんでした。

 

 

 

 

 

お宅に入る…?

 

 

こういう困難を乗り越えないと、おたすけなんてできないぜ…?

 

 

入る…?

 

 

 

いや、キツイって…。

 

 

 

なにされるか分からんて…。

 

 

 

 

それに、不法侵入になったら、まずいって…。

 

 

 

 

社会からひどいバッシング受けるって…。キツイって…。

 

 

 

 

 

 

え、それで良いの…?おたすけ人になりたいんでしょ…?

 

 

 

 

どうする…?

 

 

 

脳内で入る・入らないの会話を繰り広げます。

 

 

俺はおたすけ人…俺はおたすけ人…俺はおたすけ人…

 

 

 

ニゲチャダメダ…ニゲチャダメダ…ニゲチャダメダ…

 

 

 

ア………ア………ア…………

 

 

 

 

 

ベニヤ板に手をかける。

右にどかせばお宅に入れる。

恐ろしくて心臓がバクバク。

恐ろしいから10分停止。

ゴミ屋敷のベニヤ板のドアに手をかけて10分停止する男、はたからみたら完全な不審者。

急に呼び出されて、急にデッカイ怪物が現れて、「お前以外は乗れないから乗れよ。」って言われて巨大ロボに乗せられた10代の少年くらいのパニック具合。

 

 

 

 

 

 

 

……………………。

まぁ、今日は、いいか。

 

 

そう思い、別のお宅へ逃げるように歩いていきました。

「今日は」って、どういう理由やねん。

 

完全なる敗走。己からの敗走。

繰り返せども…心配がつのる…

しかし心配になり、その後、近くを通りかかる度に声かけをしていました。

ところが毎回、反応なし。

 

同じように人だすけに歩く修業をしている方の話が思い出されました。

アルコール依存症を抱えた方が家の中で転んで起き上がれない形にハマってしまい、どうしようもない状態となっていたところに、たまたま人だすけに歩く修業をしていた彼が訪問して、たすけてあげられたそうです。彼が訪問しなければどうなっていたことか…。

 

また自分の経験の中でも、病が重篤化してどうしようもなくなっていた所にたまたま私が訪問して、なんとか命が繋がり、今は入院なさっているような方もいました。

 

 

あのゴミが山のように積もってしまったお宅の方、大変な状態で困っているのではないか…?

ていうか、そもそも命がある状態なのか…?ラジオをつけたまま絶命してしまっているのではないか…?

と心配がつのります。

 

 

 

………よし、もし次に訪問して反応がなかったら、中に入りながら声をかけていくか…。

やっと、心が定まりました。

 

ゴミが山のように積もったお宅の戸に手をかける

都合の良い日に、またゴミが山のように積もったお宅に行ってみました。

その日も、かすかにラジオの音がするのに、声かけをしても反応はありません。

 

あぁ、この声かけで反応してくれれば、どれだけ私はたすかることだろう…。

そうなんです。勝手に入っていくのは恐ろしいのです。

まず、無断でお宅に入るような形になってしまい、お相手に大きな恐怖感を与えてしまって、大きな問題になってしまうのが怖いのです。お相手に申し訳がありません。そして、警察を呼ばれるくらいで済むのならまだ大丈夫なのですが、もし新聞沙汰にでもなってしまえば、多くの方にご迷惑をおかけしてしまいます。

そして、どういう人物がいて何をされてしまうか分からないのが怖いのです。医師・看護師などのエッセンシャルワーカーの方が訪問医療をしようとして、お宅の方に刃物で刺されてしまうなどの事件が実際に起きていたりします。

 

怖い、でも、心を定めたのだから…。

と玄関のベニヤ板に手をかけます。

 

 

心臓がバクバク。

 

俺はおたすけ人…俺はおたすけ人…俺はおたすけ人…

 

 

 

ニゲチャダメダ…ニゲチャダメダ…ニゲチャダメダ…

 

 

 

ア………ア………ア…………

 

 

う、怖いものは怖い!

 

 

こんな時、教祖は何て言ってくれていたっけ?

 

 

長くなってきそうなので、続きは次回といたします。↓

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